太陽光発電、下半期の結果

6月中旬から始まった太陽光発電。半年経ったので、発電状況などを振り返ってみます。

まず、電気料金については、7月からの半年で売電が約63,000円、買電が約11,000円、消費電力量見える化で前年からの節電分が約8,000円という感じでした。


こちらは設置業者さんにいただいたこの地域の予測発電量のデータと我が家の発電量をグラフ化したものです。11月までは予測より平均2割ほど多く発電し、12月は予測の半分程度でした。

前者の予測を上回った理由は、今年の日照時間が例年より1割程度長かったことが大きいと思われます。あとは、気温が低く(その方が発電効率は良いそうです)、南向き、屋根の傾斜30度といった条件が関係するかも知れません。

後者の予測を下回った理由は、積雪によるもので、15日以降は日が照ってもほとんど発電できなくなっています。我が家は周囲に建物などがないので、屋根は西風をよく受けて予想通り積雪量が少なかったのは良いのですが、予想に反して積もった雪はほとんど落ちてくれませんでした。何日か落ちないと凍ってパネルに付着して氷点下が続く時期には落雪は期待できないことが分かりました。

屋根に凹凸ができたこと、それから寄棟なのでパネルが横長に段違いに配置されていることが落雪しない理由ではないかという気がしています。


ということで、我が家では屋根に梯子をかけて、屋根に上るのは恐いので梯子から届く範囲で雪を落とすことにしました(危険なので真似しないでくださいね)。一部でも雪がパネルを覆っていると発電量がぐっと下がってしまいますが、一番下のパネルの雪さえ落としてしまえば、そのパネルが太陽を受けて上のパネルの雪が解け、落雪しやすくなることが分かりました。我が家の場合は、ですが。

冷蔵庫を温める

11月の裏磐梯は二度ほど雪が積もって、すぐ融けてという感じで、去年同様根雪になるのはまだ先のようです。師走になった今日もうっすら雪景色。この時期、ニャンコたちは外に出てもすぐ戻ってきます。


さて、なるべく脱化石燃料脱原発を目指したい我が家では、一番電気を食っている冷蔵庫をなんとかしたいと思い、廊下で稼働させてみました。キッチンとリビングを暖房で温め、食材は冷蔵庫で冷やすというのは効率が悪いと考えて。

同じことを考えている人もいるんですね。こちらによると、「冷蔵庫の消費電力は、室温が10℃上がると30%増すといわれてる」そうです。
http://blog.livedoor.jp/hatusetudenn/archives/cat_10052278.html


冷え込みの厳しい今朝、電力モニターを見ると謎の150Wほどの消費が発生していました。どこかでヒーターが作動しているのだろうと推測しつつ探ってみたところ、冷蔵庫が原因でした。コンプレッサーが動いていないのになぜ?

調べてみたところ、冷蔵庫は結露防止や野菜室の保温などで結構ヒーターを使っているのですね。冷蔵庫の表示を見ると、コンプレッサーよりヒーターの方がずっと電力消費量が高いし。
http://blog.livedoor.jp/m78_seiun/archives/50433872.html


冷蔵庫など家電の省エネ性能はどんどん向上しているというけれど、ヒーターの消費電力を加味してない測定でこういうことを謳われても、安直に信じて良いものだろうか?寒冷地の人は、要注意ですよね。去年のエアコンの爆風モードでの省エネ性能の過大表示は記憶に新しいところですしね。
http://www.eccj.or.jp/pamphlet/living/06/04_2.html


ということで結局、冷蔵庫は元通り、キッチンで稼働させることにしました。ちゃんちゃん。

煙突掃除

裏磐梯は日ごとに冷え込みが厳しくなり、そろそろ薪ストーブにあたりたい時季になってきました。そこで、初めての煙突掃除に挑戦してみました。

まずはショッピングサイトで煙突ブラシと棒を購入。 http://store.shopping.yahoo.co.jp/diytool/b1ecc6cdc1.html

煙突掃除は上(屋根)からもできるのですが高所作業は危ないので、下(室内)からやることにしました。まずは薪ストーブ上の可動部を取り外します(これがなかなか外れず苦労しました)。

煙突が外れたら、下から煙突にビニール袋をはめて、底に穴を開けて棒を差し込み、ブラシで煙突内側の煤を落として行きます(写真撮れませんでした)。

屋根まで約6メートルほど、無事に煤を取り除きました。暗くてよく分かりませんがたくさん煤が取れました。


ブラシと棒はネジで継ぐのですが、掃除中に左に回すとブラシが外れて、煙突の中に引っかかり取れなくなってしまう恐れがあるので、外れないようにガムテープなどで固定すると良いのだとか。

これでいつでも薪ストーブに点火できます。楽しみ〜

土壌調査

先日、ようやく敷地の土壌調査を依頼しました。

こちらに8,000円/1測定でお願いしました。こちらでは核種は分からず、トータルのγ線量のベクレル数だけ測定してくれます。
Bamboo forest:https://sites.google.com/site/bambooforestfukusima/home


結果は以下の通りでした。

・畑の土(表土5センチ、3月に雪を除外、5月に耕起)・・・873Bq/kg
・花壇の土(表土5センチ、耕起せず)・・・3343Bq/kg
・ジャガイモ(近所の畑で栽培、5月に耕起)・・・検出なし

やはり土はそれなりの数値が出ちゃったなという印象ですが、ジャガイモが不検出だったのですごく安心しました。雪の除外など行っていない畑でも不検出なら、敷地の畑でつくった作物はもっと安心かなと。多少の数値があっても、作物にはそれほど移行しないということなのだと感じました。


市民が行った食品測定結果で、中通りでもそれほど高い数値が出ていないことからある程度は予想していたのですけど、裏が取れて良かった。
市民放射能測定所:http://www.crms-jpn.com/cat/mrdatafood.html

鉢呂経産省大臣の辞任で思うこと

久々の更新。

原発推進やTPPに慎重姿勢を示していた鉢呂経産省大臣が辞任しましたね。どうやら毎日新聞の記者に「放射能をつけたぞ」などと言ってもないことをでっち上げられ、マスコミ各社が騒ぎ立てた挙句の引責辞任ということだと思います(記者会見でも発言を否定していたし、こんな情報もhttp://bit.ly/o5g4ww)。

※以下の記事によると「フジテレビが『放射能を分けてやるよ、などと話している姿が目撃されている』と伝聞情報として第一報を伝えている。」のがことの発端のようです。お詫びして訂正します。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475

日本のマスメディアの質の悪さは目に余りますね。みんな、少しでも日本をまともな国にしようと思うなら、テレビと新聞を見るのは止めようよ。

読売新聞なんかは原発利権を守るために、将来日本が核保有するためにも原発は必要だということを臭わせることまで公言してしまっているし。

核兵器の材料になり得るプルトニウムの利用が認められている。こうした現状が、外交的には、潜在的な核抑止力として機能していることも事実だ。」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110906-OYT1T01165.htm

こんな無茶苦茶なメディアに惑わされないように、一人ひとりがしっかり情報収集して、自分の頭で考えて行動していくように変わらないといけないと思うし、原発事故でこれだけ酷い目にあわされてきたんだから、絶対に変われると思います。


それと、今回の件は本質的には原発利権にまみれた人たちに大臣がはめられたとしか思えませんが、そういう人たちを無力化するためには、まずは電気について一人ひとりが考えなおさなくちゃいけないですよね。「今の電力消費は下げようがない」って本当でしょうか?30年前は今の半分のエネルギー消費で豊かに暮らしていたというのに。(家庭部門におけるエネルギー消費の推移


ま、自分たちでそれができるということを示していくしかないですよね。

ということで、我が家の電力消費の続編です。

6月中旬に太陽光パネルを設置し、電力消費がリアルタイムに分かるようになったこともあり、更に電力消費を抑えることができました。太陽光発電による自家消費も含めた全体の消費が7月以降、前年同月比で半減しています(ちなみに去年も相当節電は頑張っていたつもり)。

我が家で今、一番電気消費が多いのは冷蔵庫なので、今年の冬は食材を土間か外に置くことで冷蔵庫なしにできないか、検討中です。春以降は雪室か非電化冷蔵庫に挑戦したいな。

自然エネルギー勉強会

先日、第二回の自然エネルギー勉強会を行いました。

今回は、前回話題になったクランプメーターを実際に購入し、無駄な電力を探す具体的な方法について、とあるサイト説明資料などを参考にしながら、話をしました。


それから、雪の利用に詳しい参加者からお話を伺いました。
「利雪」、「雪冷熱エネルギー」といった、雪国の資源である雪を様々な形で利用する取り組みが昨今進んでいます。上越市では、学校や公共施設で夏の冷房として利用していたり、一般家屋へ導入したり、野菜を美味しくするための冷温貯蔵に利用したり、様々な事例を紹介いただきました。


勉強会の後は懇親会。エネルギーのことなど、いろんな話で盛り上がりました。その中で、化石燃料を燃やすことと、木を燃やすことの環境負荷が話題になり、ナチュラルステップの考え方などの紹介がありました。

こうした問題について考えるとき、基本となる原理原則を抑えておくことがとても大切で、ナチュラルステップでは持続可能な社会の原則として以下の4つの条件を掲げています。

  • 自然の中で地殻から堀り出した物質の濃度が増え続けない
  • 自然の中で人間社会の作り出した物質の濃度が増え続けない
  • 自然が物理的な方法で劣化しない
  • 人々が自からの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない


他にも、今回話題に挙がりませんでしたが、環境経済学者ハーマン・デイリーが定義する持続可能な発展のための3原則

  • 「再生可能な資源」の利用は再生速度を超えないこと
  • 「再生不可能な資源」の利用は再生可能な資源で代用できる程度を超えないこと
  • 「汚染物質」の排出は環境が循環、吸収、無害化できる速度を超えないこと


ブルントラント委員会の「持続可能な発展」の定義

  • 世代間公平:将来世代が人間らしい生活ができるように,生態系を破壊せず,地球の収容能力の範囲内に生産・消費・廃棄を収めることのできる発展
  • 世代内公平:現世代内でもすべての人が人間らしい生活ができるように貧困問題,南北格差問題を解決できる発展

など、人間が地球上で末長く暮らしていくために押さえておきたい基本について、いろんな人が考えを巡らせ、いろんな人と議論できると良いですよね。でも、こういう原則って昔の人にとってはごく当たり前のことだったのかもしれませんね。

ひし巻きづくりと自然エネルギー勉強会

とある晴れた日、ご近所さんつながりで我が家で二つのイベントを行いました。

この辺では、笹の新しい葉が繁るこの時期に昔からひし巻きをつくって食べていたそうです。笹は殺菌効果があるので保存食でもあったようです。今回、地元の方に作り方を教わりました。


  • 笹の葉と縛るもの(今回はイグサ)を用意しておきます(裏磐梯はまだ笹の葉が出てないので、ご近所さんが喜多方方面まで採りに行ってくださいました)
  • もち米をお湯に一時間ほど浸水しておきます。
  • 笹の葉を三角に折り、もち米を詰めます。茹でてもち米が膨れるのを考えて、あまり詰め過ぎないようにします。
  • もう一枚の笹で蓋をして、イグサで結びます。(これが難しい!)
  • 20分熱湯で茹でて、ざるにあげて、冷めれば出来上がり。
  • きな粉と砂糖をまぶして食べるのが一般的のようです。

今後も引き続き伝統食を教わる機会を作りたいね、という話も出ていました。



自然エネルギー勉強会は、我が家に太陽光パネルを設置したのがきっかけで、自然エネルギーに関心の高い人が集まってまずは勉強会をしようということになりました。

みなさん、自然エネルギーへの関心が高まったのは原発事故が大きいようでした。また、光熱費を抑えたいのも共通の関心のようです。

自然エネルギーに関して簡単にこちらからプレゼンした後、みんなでこれから何をしたいか話し合い、以下のようなことをやって行きたいという話になりました。

  • 消費電力を把握して、無駄な電力を探し節電をする。クランプメーターという電力がわかる機器を購入する。
  • 意外な落とし穴(凍結予防の電熱線は夏でも電力を消費する、リモコン式の照明は待機電力が照明より電力を消費する、など)があるので、各家庭の状況をチェックする。
  • ローコストソーラー発電にトライしてみる
  • 手づくり水力発電にトライしてみる
  • 非電化冷蔵庫について調べてみる

などなど。

こちらも引き続き活動を続けて行くことになりそうです。さてさてどんな展開になりますやら。